少年期の夏

今週のお題「わたしの自由研究」

ということで、はてなブログは週に一度ブログのお題を提示してくれるわけなんですが、たまたま目に付いたので、軽はずみにも乗っかってみます。

これを書き終える頃に今週が今週のままである気が毛頭しませんが。

 

自由研究、恐らく地域差なんてのは無いと思うのでみなさん一度や二度は経験してると思います。

読書感想文に比肩する夏の課題二大巨頭の一つですよね。

そういうのが好きな人にとっては楽しくてたまらないんでしょうが、昔の僕は創造力に欠ける子供だったのでアイデアを絞り出すのに毎年苦労していました。

 

美術の授業なんかは特に苦痛でした。

作品作りに取り掛かるまでの時間が誇張ではなく他人の5倍や10倍は掛かっていた印象があります。

手先は器用な方なので、軌道に乗れば悪くないものが作れたんですけどね。

中学の頃に一度、職員室だか校長室だかの前に作品が飾られたことがあって、その事を教員たちからやけに言及されるので面倒に思っていた記憶があります。

今にして思えば誇らしいことですが。

 

この「取り掛かるまでが長い」というのが自由研究にも効いてくるわけです。

何となく妥協ができない性格というのもあるんでしょうけどね。

やるからには拘りを以て良いものを作りたい、みたいな。

その辺は現在に至るまで一貫してそんな感じですね。

反面、その気が無いときは完全に手を抜くんですけどね。

 

じゃあ自分の自由研究ってどんなことやったんだろう、って考えたんですけど、朧気にしか覚えてないんですよね。

でもなんか葉脈標本を作った記憶はあります。

葉っぱを重曹か何かで煮てやった後にブラシで肉を落とすと綺麗に葉脈だけが残るっていうやつ。

自由研究じゃない何かでやったやつかもしれないですけど。

完成品どこやっちゃったんだろうな。

 

じゃがいもからデンプンを抽出するなんてのもやったことがあります。

どうやってやったのか完全に忘れましたけど。

抽出したデンプンって要は片栗粉なので、水に溶かすとダイラタンシー流体ってのができて、しばらくそれで遊んでた記憶があります。

ダイラタンシー流体は、でんじろう先生とかがやりがちな、白い液体の上を必死に足踏みすると上を歩けるよっていうあれのことです。

詳しくは調べてみてください。チキソトロピー流体というのも併せて調べると面白いです。

 

こうして考えると、単発で手っ取り早く出来る大したことないものが多いですね。

あとは何か、月の観察とか、ザリガニの観察とか、そういう適当に捏造できそうなものを、さもやった風に書いていた記憶があります。

観察系の自由研究をやるときは休みの終わりがけでもうほとんど自棄になるような局面でした。

所謂苦し紛れです。

ギリギリでも何とか提出していただけ偉いと思います。

 

こうして昔のことをあれこれ追憶していると、やはり少年期の夏というのは輝かしいなという感じです。

青い空に色濃く浮かぶ雲、焼けるような陽の光、扇風機の風、鉢植えの朝顔、ベランダから見る花火、その全てが鮮やかで、戻らない夏のことばかりが頭に浮かんできます。

 

みんなが幼かったころの夏の思い出も、聞いてみたいです。

 

ところでこの記事、2019年の9月に書き始めたらしいです。

気が付けば1年も寝かせてしまいました。

"今週の" お題とは何だったんでしょうね。