色々と無い経験をしたので、あとで自分が読み返せるよう記憶のブックマークとして記しておきます。
もう5月も終わるというのに…。
事実の羅列でしかないので、読んでもきっと面白くはないと思います。
前置きはこの辺で。
同僚の一人が会社を辞めるというので、色々と頼みごとを聞いてもらった相手でもあるからと思い、送別会へ参加した。
俺は飲み会に限らず、その場に自分よりも喋りたい人が居ればその人に喋らせてエネルギー消費を抑えたいので、声のでかいおじさんたちが楽しそうに話しているのをにこにこしながら聞いていた。
しばらく飲んで酔いも回った頃、個人的にめちゃくちゃ仕事ができると思っている上司が「俺はひわたりくんが一番好き、ひわたりくんが一番優秀だと思う」と繰り返し始める。
ありがたいことだし、正直かなり嬉しかったのだけど、俺よりもちゃんと仕事をしている人たちの前で過剰とも言える評価をされるのは決まりが悪く、反応に困った。
これを書きながら思い出したのだけど、数年前の飲み会で同じ上司に「ひわたりくんはまだ少し足りないところがある」と言われたことがあった。
この数年の間にそれだけ評価されるようになったのだと思うと、自分も意外と頑張っているのかもなと思った。
酔いもそこそこに1件目を後にすると、強引に全員が二次会へ連れていかれ、生まれて初めてスナックという場所を経験する。
お金を払って女性と関わる場所は何年も前に連れていかれたメイドカフェくらいだったけど、やはり遠巻きに見るくらいが性に合っているというのが一番の感想だった。
おじさんたちがひたすらでかい声で喋ってくれるので、8割方はその相手をしながら、気を遣って話しかけてくれる店員さん(っていう表現でいいのか?)とたまに自己開示を交えて世間話をした。
店員さんは20代中盤の人が1人、次いで30歳前後の人が1人か2人、あとは年齢不詳だがそれよりも上であろう人が数人、とかそんな感じだったように思う。(正直自分の対話圏内に居た2人くらいのことしかはっきり認識していなかった。)
店内にはカラオケが設置されており、歌うように促されたので何度か歌った。
会社の人たちは俺の歌について特に言及しなかったけど、お店の人は上手いですねみたいなことを言ってくれて、そういう仕事だよなとは思いつつも少し気分がよかった。
幾ばくか過ぎた頃、歳下の先輩(かなりうるさい)が一番若い店員さんに「なんか歌って欲しい曲ある!?」と絡んでいく。
あまりにもめんどくさすぎる。
店員さんは「え~歌って欲しい曲?せめて選択肢がほしい」みたいな返しを、やはり少しめんどくさそうにしていた。
うわあ、と思いながら見ていると、その直後に店員さんがこちらを向き直って「何か歌ってほしいです!!○○とかわかりますか?○○は!?」と、まくし立てる。
他の店員さんからも「やっぱり上手い人の歌が聞きたいですよ!」みたいなことを言ってもらって、どれもすごくありがたい言葉で、褒められることは本当に嬉しいのだけど、先輩への対応とあからさまに差があることへの気まずさでそれどころではなかった。
プロなら私情で客に優劣をつけないでくれ!
でも本当に嬉しかったことには違いありません。
もしかしてむしろ優劣を付けることでカモを捕まえようっていう思惑通りだったりするのだろうか…。
また行きたいとは正直あまり思ってないので、もしそうだとしたら人選ミスです。
終電の間際に解散すると、退職する同僚が1時間半歩いて帰ると言うので、独りは寂しかろうと思い、方向も同じだったこともあり、自分の家を通り過ぎて送り届けることにした。
彼とはそこそこ趣味が合うので、話はぼちぼち弾んだ。
深夜1時半を過ぎた頃、無事に家へと送り届けたあと、さすがにここから自分の家まで歩いては埒が明かないと思い、4km強の道のりを走って帰ることに。
それから20分ほどをかけて自宅へ帰り着くものの、酒を飲んだ身体で激しい運動をしたせいで割れるような頭痛に襲われる。
しかしやはり酒を飲んでいるせいで薬を服用することもできず、地獄のような時間を過ごしたのでした。
おわり。